月明かりのノート

人生の振り返りや読書感想など思考整理のために言語化したものをアウトプットしています

海外移住の風潮の違和感

日本を沈みゆく船だとして一緒に沈むまいと海外に逃げていく人たちを見ているととても悲しい気持ちになる。

本当にそれで自分が生まれた国がなくなってもなんとも思わないんですか?

今の日本は多くの問題を抱えているし、子育てしたり働いている世代が割を食ってるのはそう。

利権を手放さない老人が長生きしているから変わらない絶望感があるのもわかる。

中には日本に期待して、日本を変えようと挑戦して、でも阻まれて、それで見限ってしまった人もいるかもしれない。

自分は彼らよりも挑戦できていないと思うから、自由にやれる都合の良い国に行く気持ちにとやかくいう資格は自分にはない。

でも、悪いところはあるけど、日本は世界を見渡しても最も古い歴史を持つ国で、世界に誇れる歴史や固有の文化、職人の技術、高い市民意識など尊敬される側面を持つ国であることもまた事実。

だから、今日に至るまでの建国2700年の歴史の中で幾重の外からの侵略や戦争があったにも関わらず国を守って発展させてここまで繋いでくださったご先祖様方の苦労や覚悟を思うと、僕はこの国を捨てる気にはなれない。

約80年前の人たちが戦争で全てを失った状態から今の豊かな日本を作ったように、今こそ僕らの世代が100年後のこの国の未来を生きる人たちのために覚悟を持ってこの国の問題に取り組むべき時なんじゃないかな。

「海外移住したぜ、まだ日本で消耗してるの?」は何もカッコ良くないよ。祖国のために頑張っている人の方が何倍もカッコイイ。

どこで何をするか、どんな選択をするかは個人の自由だし、いろんなやり方があってイイと思う。異国の地に住んで頑張っている人を否定しているわけではない。自分も未来永劫海外に住むことはないと言っているわけでもない。

でも外野から野次るのはどうなんだろう。まるで日本に残っている人がおかしいかのように見下し嘲笑するのは自分を正当化したいだけのように見える。

自分のルーツがある地を思い、そこに住む人々を大切にし、自国の繁栄のために頑張ることがカッコイイ社会になって欲しいな。