さいぬの脳内ダンプ

基本的に日記

2023年の振り返り

はじめに

恒例になった1年の振り返り。実は年末年始が意外と立て込んでしまって振り返りを書き始めたのが1月13日になってしまった。完全に2024年が始まったけど、2023年の振り返りを書かずしては自分の気持ち的に2024年が始まらないので急いで執筆中。さて、言い訳はこの辺までにして本題に入る。この年は岐阜で初めて丸々1年を過ごした年であり、全力で新しい環境を満喫した1年だった。

私生活の思い出

2022年9月に岐阜に移住してから2023年で岐阜の春夏秋冬を一周した。その中で岐阜とその周辺の四季折々の豊かな食・文化・自然をたくさん感じたので、それらを中心に振り返る。

まずは、岐阜の有名な「食」を写真で振り返る。

飛騨牛

岐阜のグルメといえば間違いなく「飛騨牛」。私たちが特別な日に行くお高いけどお気に入りのお店は、玉宮にある「THE雪月花」。2023年は私たちの結婚2周年記念日で行った。文句なし。

外観 赤身肉
霜降り肉 冷麺

THE雪月花

妻の実家には「めいらく苑」の本店によく連れて行ってもらっている。ここも美味い。

肉 牛タン カルビ

めいらく

あとは、「馬喰一代」も有名。大学の同期が岐阜に遊びに来てくれた時に、本店に食べに行ったが、ここも結構高い。

外観 牛タン
霜降り肉 ユッケ

馬喰一代

味噌煮込みうどん

味噌煮込みうどんは名古屋の名物だった気がするけど、岐阜にも行列のできる「田毎」がある。私たちは、岐阜で味噌煮込みうどんを食べる時は、いつもここに行っている。田毎は味噌煮込みうどん以外のメニューも豊富で美味い。

田毎の外観 味噌煮込みうどん

田毎

ベトコンラーメン

ベトコンラーメンは岐阜発祥の有名なB級グルメの一つでニンニクがたくさん入ってるラーメン。「香楽」が有名で、岐阜市出身の伊藤英明が昔から食べていて、帰省した時は必ず行ってるそう。妻が岐阜に来たら絶対に食べて欲しいと、東京に住んでいた時から散々おすすめされていた。いざ食べてみるとニンニクがゴロゴロたくさん入っててめちゃくちゃ美味しい!二郎系ラーメンみたいにすりおろしたニンニクとコッテリスープではない。ニンニクの欠片がそのまま入っていて、スープは辛め。翌日は誰とも会えないくらい体全体からニンニク臭が漂うくらい。ただ、病みつきになってしまうのだ。大抵は、翌日が休みの時にしか行かない。味噌ベトが人気。

味噌ベトコンラーメン 味噌ベトコンラーメン

味噌ベトコンラーメン(香楽)

塩ベトコンラーメン 塩ベトコンラーメン

塩ベトコンラーメン(香楽)

汁なしベトコンラーメン
汁なしベトコンラーメン(香楽)

また、ベトコンは愛知県の一宮発祥だという説もあり、そこでは新京のベトコンラーメンと呼ばれる。会社に出社した時は、名駅にある新京のベトコンラーメンをランチで食べていた。こっちもこっちで美味い。

新京のベトコンラーメン
新京のベトコンラーメン

冷やしたぬきそば

冷やしたぬきそばも岐阜市の名物グルメ。創業1928年の老舗である「更科」がみんなに愛されているし、一番美味しいと思う。暖かい時期になると、更科の冷やしたぬきそばが食べたくなる体になってしまった。何度も食べたくなる唯一無二の味。

外観 冷やしたぬきそば

更科

とまぁ、本当は他にも色々と美味しいグルメを食べたけど、これ以上紹介すると長くなりすぎるので割愛。1年で全てを振り返るのは無理があった。

食のまとめ

ご当地名物があると他県の人に勧めやすくて良い。愛着が湧いてくる。あと、週末になると農協がやっている野菜市場にいって野菜をたんまり買い込む生活をしていると、「地方が生産し、都市が消費する。」という構造になっていることを実感する。大都市には、都市の人口の食を支えるために全国から産品を集められている。僕は東京に住んでいた時は正直どこの誰が作った野菜かを気にしたことがなかった。明らかに生産者とは多くの点で距離があった。一方で、こっちで生活していると生産者を近くに感じるので、私たちの食を支えてくれている農家や食べ物に感謝の気持ちが鮮明に湧いてくる。そして、心が豊かになっているのを感じる。

文化

次に文化的な思い出を振り返ります。

関ヶ原合戦場跡

関ヶ原合戦場跡は思ったよりも広大で、敵武将の陣までは車で10分以上かかるかなぁ。散策してみると「ここで沢山の人と人が殺し合ったのかぁ」と今まで感じたことのない悲しい気持ちになった。そして、平和を強く願うようになった。

関ヶ原合戦場跡

第1回ぎふ長良川花火大会

長良川全国花火大会は太平洋戦争の敗戦後の1946年から岐阜の市民を勇気づけるために始まったそう。愛国心が強い自分としてはグッとくるものがある。ただ、それまで毎年開催していた花火大会がコロナ禍で3年連続で中止してしまったそう。その花火大会が2023年でようやく復活できたということなのだ。岐阜市民にとってはとても大切な行事なので、来年も再来年もずっと続けて欲しい。

第1回ぎふ長良川花火大会

孫六の牛刀包丁

岐阜の産品で有名な関市の刃物。包丁や爪切りなんかも有名。せっかくなら家で使う包丁にも愛着を持ちたかったので、妻と岐阜関刃物会館に行って関孫六のダマスカス包丁を買った。正確には、誕生日プレゼントという名目で妻に買ってもらった。見た目がカッコよくて、かなり切れ味が良くて、大事に使ってる。研ぎながら長く大切に使いたい一品。

孫六 ダマスカス包丁(牛刀)

こたつ

冬になって同僚の家にこたつがあるという話を聞いてから、無性にリビングにこたつを置きたくなった。というのも、2023年は観光地や飲食店、義祖母の家などで日本の伝統的な室内に触れることが多くて、実家や祖父母の家での生活をどこか懐かしいなと思いを馳せることが多かった。そんなこともあって、我が家では半纏や緑茶と急須を買ってみたりして、どこかに消えてしまった懐かしい日本の生活の比重を少しずつ増やしている。そんな背景があって、「こたつ」というワードには脊髄反射しないわけがなかった。妻の実家にある使ってないこたつを譲ってもらい、部品を分解して掃除して使えるようにして、今我が家のリビングで冬の生活に暖をくれている。

冬場は専らこたつが仕事場になっている。椅子に座っていたとしても、椅子の上であぐらをかく方が落ち着く気持ちはきっと共感してもらえると思うが、日本人は古くから畳に直接座る生活様式をとってきたので、西洋文化の椅子が落ち着かないのだ。西洋人は椅子文化なので、日本人のように股関節が開かず、あぐらをかくと膝が開いてしまうらしい。敗戦以降、西洋文化を入れたことで工業化し経済発展したが、実際に人種差によってDNA的に合う/合わないがあるのだ。私は日本人らしく生きる。

御朱印

2024年の初詣で金神社に参拝した時に御朱印帳が売られていたので、これを機に御朱印集めを妻とやることにした。神道について気になって色々調べているうちに神社に興味を持って、伊勢神宮に行った時に御朱印を求めていた人が多かったので少し気になっていた。その時はスタンプラリーという程度にしか思ってなかったけど、秋に美濃市にある大矢田神社に紅葉を見に行った時に、御朱印を買うか迷っていたら神社の方が御朱印について色々と丁寧に教えてくれた。その中の「御朱印は参拝した神社の神様とのご縁が結ばれた証拠で、それを貼った御朱印帳を自分が死ぬ時に棺桶に一緒に入れて火葬してもらうことで、あの世に行く時に神様が護ってくれる」という話に浪漫を感じたのがきっかけ。宗教的なものを信じるわけではないが、信じるふりをして享受するのは大人の高度な嗜みだと思う。日本の歴史を知るきっかけになるし、人生の思い出になったらいいなぁと思う。

金神社と御朱印

春日大社

神社に興味を持つきっかけになったのが、春日大社神職の方が書いた本(タイトルを忘れた)だったので、最初は春日大社に行きたいと思っていた。ちょうどマリオットボンボイの1泊無料特典があったので奈良に行くことに。なるべく人気がない時間に春日大社に行きたくて、少し寝坊したが9時頃に参拝できた。ちらほら観光客はいたが、ほぼいないに等しいくらいだった。やや雨模様だったのもあって、葉っぱが緑深く、霧がかっていて、少し神域を感じた気さえした。

春日大社

自然

自然を全身で感じると心が満たされる、を体感し感動した。都市は便利さと引き換えに心を消耗していたのだ。私が見てきた美しい自然の一部を紹介する。これを見た人が少しでも心が癒されてくれたら嬉しい。

岐阜公園
伊吹山
金華山
下呂温泉
みんなの森 ぎふメディアコスモス
川原町広場

岐阜エンジニアコミュニティ

岐阜にエンジニアがいるのだろうかと少し思ってたけど、たまたま岐阜のエンジニアコミュニティであるnagara.rbの主催者の方にTwitterで声をかけてもらい、岐阜在住のエンジニアの方々のコミュニティに入ることができたのはかなり幸運だった。そして思った以上に岐阜在住のエンジニアがいることにびっくりした。まだ岐阜に友達がいないので、今後も交流を深めていきたい。

総括

全て書くことが困難なほど多くの思い出を作れた年だった。そして、価値観が変わった年でもあった。2023年は全く新しい土地での生活基盤を作る1年ということもあって、初めからこの一年は私生活を最優先にしようと思っていたので、振り返ると100点の1年だったと自信を持って言い切れる。

さて、2024年はどんな年にしようか。