さいぬの脳内ダンプ

基本的に日記

僕(もうすぐで25才)のこれまでの経験から仕事観を振り返ってこれからどうしていくか

この記事は、僕が仕事をし始めて5年が経った節目に、「僕が仕事をするときに大切にしている価値観の部分」について、今までを振り返ってこれからの自分は何を目指していくのかの自分のための記事になってます。

僕のプロフィール

僕は大学在学中の19才から24才現在進行形で、プログラマーとして個人・会社員で仕事をしてます。職歴は、こちらに。執筆時点での職務経歴の最新は、某IT上場企業でID基盤システムを開発中で、リリース予定日が目前でヒーヒー言ってる状態。この記事は、僕が何をしてきたかにフォーカスする記事ではないので、経歴の話は簡単に。

  • 大学2年生のときに某プログラミングスクールで1ヶ月間勉強した(事前にウェブとプログラミングの基本知識は少しあった)
  • そのプログラミングスクールの教える側や他の企業のインターンとして働き始めた
  • 個人や会社でウェブ制作やアプリケーション開発の受託開発をした
  • スタートアップ時期の何社かでサービスの企画から開発や経営に携わった
  • 自分で何個かサービスやwebサイトを立ち上げた
  • 現職

この5年間の仕事を振り返って一番大切にしていた価値観

19才から現在までの5年間を活動内容でざっくり大別して、それぞれに時期を何を考えて過ごしていたか、そして振り返って思ったことを書いていく。5年分を振り返るとなると細かいことまで書ききれないので、突っ込みたいところもあるかもしれないがその辺は承知して欲しい。細かい話は別の記事で書くかもしれない(気分次第)。

下積みの1.5年間

プログラミングは大学1年生(物理工学科)の時に計算で使っていたのと、大学1年生の冬から大学2年生の春まで自分でウェブサイトを作っていたので、大学2年生(19才)の夏の時に某プログラミングスクールに通った時は、抵抗なく勉強することができた。大学で書いていたプログラムは計算結果が質素なテキストファイルや黒い画面文字で表示するだけの味気ないものだった。一方で、この時に書いたプログラムはウェブやアプリで実際に普段使っているサイトやアプリのようにグラフィカルに動くのが単純に楽しかったのだと思う。

この「下積み」と呼んでる期間は、基本的なことでも知らないことが多かったので、毎日何かしらの新しい発見があった。そして、それを使って文献などに出てくるサンプルを納得いくまでアレンジして身に付けていっていた。新しく学んだことをすぐに自分の手を動かして実践してみる癖はこの時についたように思う。そして、今となっては、新しい技術を身につけたり成長するためにこの習慣はすごく大切だったんだなって実感してる。

「知的好奇心をくすぐるような新知識との出会い」と「それを使える状態にすることで得られる成長の実感」が毎日あったのがこの下積み時代だったように思う。

この時に大切にしていた価値観は、「新しい知識を得たら、まず実践すること」。今改めて振り返ってみて、これから先、何歳になっても、僕が新しい能力を身に付けようとする時に、この頃を忘れずに「まず試してみて、自分なりにアレンジを繰り返してみる」ということをやり続けられたら人生とても充実するような気がする。

仕事に没頭する2.5年間

どんなに毎日新しい発見があっても、芋づる式に新しい学びがあるので、『自分はプログラマーとしてはまだまだ知らないことが多すぎる』と思うようになった。謙虚に学び続けることは、成長し続けるためには大切な心構えであると思う。一方で、実際に仕事を個人で請け負っていくと、当たり前だけどクライアントは1人のビジネスパーソンとして自分のことを見てくる。いつまで経っても『勉強中なので、自信ないです。』『間に合いませんでした。』という状態では満足に仕事ももらえないので、正直多少ホラを吹いてでも『できます』と言って受注して、睡眠時間を削ってでも猛勉強して根性でやりきってた。そして、受けた仕事は、誠意を持って相手の期待以上の成果を出すことを意識して一つ一つの仕事を取り組んでいた。

そうすると、不思議と「仕事が仕事を呼ぶ」状態になっていた。この良い循環に入ると、お金も信用もどんどん積み上がっていく感じがあった。とにかく仕事をするのが楽しくて、休みの日は必要なく、毎日が仕事とインプットに没頭している状態になっていた。

「相手の期待以上の成果を意地でも出し続けること、それが信頼に繋がり次の仕事をいただける。ありがたいことだ。」この時はこんなことをずっと思っていた。

こうやって一つ一つの仕事を成長の機会と捉えて全力で取り組んでいく過程で得たこの考え方や行動習慣は、プログラマーとしてもビジネスパーソンとしても、自己の成長と仕事の成果の両方を追求していける人として、大事な考え方だとなんじゃないかと思ってる。

挑戦そして沈没の1年間

これまでは、エンジニアのお仕事をしてお金をいただいていたけど、この期間は、自分で社会に対して付加価値を生み出していきたいと思い、自分でサービスを企画し開発していった。結論から言うと、資金がショートして諦めた。

僕は、子供の頃からモノ作りが好きなタイプで、自分が作ったモノで家族に喜んでもらえたのが今でも大切な記憶としてある。もちろんエンジニアとして仕事をしていた時は、会社が抱く課題感やビジョンに共感して仕事をしていた。しかし、どこかで他の人が考えたサービスを作る仕事をしているだけでいいのか?という気持ちがあった。傲慢と言えるだろうけど、若気の至りということで多めに見て欲しい・・・

それで、今度は協力者と共にサービスを考え作り始めることにした。それは、売れるものとして出来上がるまでに結構なデータ量と整理する作業が必要で、開発以外の面でも地味に大変な物だった。協力者の1人は、既に会社を経営している人で、その人からマーケティングやプロダクトを売るための顧客開拓など、開発しかしてこなかった自分にとっては拙いながらも見様見真似で盗みながら頑張っていた。結局うまくいかなかったから「頑張った」って言ってもダメなんだけど、次やる時はもっとうまく早くできるはずだから、無駄ではなかったかな。

それでなんで諦めたかと言うと。この時、他の仕事を全て終わらせて新規の仕事を受けてなくて、リリースして誰かが買ってくれるまで全くお金が入らない状態だったから、毎月残高が減っていって、いよいよ生活的にもやばいラインになったときに精神が耐えられなくなってしまった。。。まさに貧すれば鈍するで、気力がどんどん無くなっていくし、リリースして本当に買ってもらえるのか?とか考えて自信無くなってくるしで、とにかく悪循環だった。そんな精神状態ではやり切れるはずもなく、折れてしまった。。。走り始めた時は友達にも意気揚々と夢を語っていたのに。

ここからは教訓というか反省になるけど、「健全な精神は健全な財務状況から」だと思った。

そういえば、仕事に没頭していた時は、お金があったし、没頭出来てたから精神状態がよかったんだなー。収入を切ったのはサービス作りに集中したかったからなんだけど、サービス一回作るくらいの資金で始めたのは、博打だったみたい。国内でサービスが当たって成長してる企業の歴史とか見てると、当然1発目のサービスで売上が軌道に乗ることはなくて、受託とかでランニングコストを常にまかなえる経営状態で、余剰資金で自社サービス作りをやってる。今まで仕事でサービス作りやってきて、みんな全身全霊で取り組んで、それでも採算たたなくて辞めちゃう人がいるわけだから、1回でうまくいくなんて甘かった。もちろん毎回本気で考え抜いてやるけど、それでもタイミングが違くてダメな時はダメになる。だから、それらを耐え抜くだけの資本を集めるか、受託で稼ぎながらやるかのどっちかなんだろうなって失敗して深く反省した。

改めてこれからどうしていくか

僕が人生を通して「社会に付加価値を生み出して、人々の生活を豊かにするような事業を作りたい」という思いは変わらない。 仕事に対しては、今までの価値観はやっぱり今振り返ってみても大事だと思うから、これからの価値観のベースになるとは思う。

  • 「新しい学びを得たらまず実践する」
  • 「意地でも相手の期待以上の成果を出す」
  • 「健全な精神は健全な財務状況から」

それでこれからどうしていくか。

今までいた環境には、若くして会社を経営してサービスを成長させたすごい人たちがたくさんいた。でも、僕はそうはなれなかった。そして、この先も僕が今までと同じ環境で同じ考えでやっていてはダメだと思った。

それで、エンジニアとしても事業を作る人としても、自分を別の方向から鍛え直すために、今までの正反対の環境といっても良い上場企業に就職した。ちゃんと組織として機能してるし、社内規程もちゃんとある。人としてちゃんとしてる人も多そうだ。それに、この環境には、人格的にも能力的にも素晴らしく尊敬できる大人がたくさんいる。その中には創業まもない時期からやってる人やある分野に長けてる人、組織作りがうまい人、事業を作れる人がいて、全てにおいて実力的には全くかすりもしないけど、だからこそ初心を思い出して謙虚に愚直に誠心誠意頑張っていこうという気持ち。

これからは『モノを作れる人』に止まらず、『売れるモノ(=価値)を作れる人』になるべくどんどん新しいことにチャレンジしていきたいと思う。

まとめ

ここに書いた5年間はすごく濃密でうまくいったこともあったけど失敗もたくさんした。全力で走りきった5年間だったから、全く後悔とかしてない。むしろ、こんなに挑戦した自分を誇りに思う。

過去は過去で十分に振り返ったので、ここで僕の第1章の幕を閉じて、これからまた初心に戻って第2章頑張るぞっ

おわり。